ホンダN-BOXは、日本の軽自動車市場で不動の人気を誇るモデルです。
軽自動車の規格内でありながらも広々とした室内空間、先進の安全技術Honda SENSINGが標準装備されているモデルとして、ファミリー層からシニア層まで幅広いユーザーに支持されています。
N-BOXといっても標準タイプ・CUSTOM・Joyなど、さまざまなタイプが存在します。実際に自分で購入するとなると「どのN-BOXを選べばいいの?」と悩む方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、買って後悔しないために、自動車業界22年携わってきた実績を活かして、最新2025年モデルのホンダ N-BOX 標準タイプの選び方をご紹介します
ホンダN-BOXの基本情報とタイプ紹介
N-BOXの基本情報
項目 | スペック |
---|---|
全長 | 3,395mm |
全幅 | 1,475mm |
全高 | 1,790mm(FF)/1,815mm(4WD) |
ホイールベース | 2,520mm |
エンジン | 660cc 直列3気筒(NA/ターボ) |
トランスミッション | CVT |
駆動方式 | FF / 4WD |
乗車定員 | 4名 |
価格帯 | 約164万円〜 |
N-BOXのタイプ紹介
N-BOXには大きく分けて「標準タイプ」と「CUSTOM」2024年に追加された「Joy」の3種類があります。
✅ N-BOX(標準タイプ):NA(自然吸気)設定


本記事は標準タイプの魅力を解説します
✅ N-BOX CUSTOM:NA(自然吸気)とターボ設定


高級感や上質なインテリアを求める方におすすめの1台
✅ N-BOX Joy:NA(自然吸気)とターボ設定


アウトドアやレジャーを楽しむ方におすすめの1台



早速、標準タイプについて解説していきます
N-BOX 標準タイプ内のグレードと価格
N-BOX 標準タイプ内にもグレードがあるのでご紹介いたします。
✅価格表(2025年3月調査時点)
N-BOXグレード | エンジン | 駆動方式 | 価格(税込) |
---|---|---|---|
標準タイプ | NA(自然吸気) | FF | 1,689,600円 |
↑ | NA(自然吸気) | 4WD | 1,822,700円 |
ファッションスタイル | NA(自然吸気) | FF | 1,788,600円 |
↑ | NA(自然吸気) | 4WD | 1,921,700円 |
エクステリアデザイン
ボクシーで力強いフォルム


N-BOXは、その名の通り「ボックス型」をベースにしたデザインが特徴です。この四角い形状は、室内空間を最大限に活かすために工夫されている。軽自動車のサイズ規格内でシンプルかつ水平基調でデザインされた外観は、どの角度から見ても安定感があり、軽自動車でありながらシンプルで洗練された中にも存在感を保っています。
シンプルで洗練されたフロントデザイン




フロント部分でまず目を引くのは、人間の瞳がまぶたに少し隠れるように表現された丸型で可愛らしい一眼のLEDヘッドライトが標準装備されており、昼間の走行中でも丸型の可愛いヘッドライトがデイタイムランニングランプとして活躍してくれます。ウィンカーランプにもなるため視認性にも優れています。
- 上側グリル:身の回りにある家電製品に共通する丸穴デザインを採用されており、シンプルで落ち着いた印象を与えています。上側グリルが同色のため、造形のハリ間を表現されている。
- 下側グリル:水平基調にデザインされている中にも口が開いたような形でデザインがされていてよりワイドに強調されている。下側グリルにも丸穴デザインが採用されているため、統一感も表現されている。
機能美を追求したサイドデザイン


N-BOXのサイドビューは、ヘッドライトから続くプレスラインとドアの下側にあるプレスライン2本でシンプルに表現されています。その上で、前輪のフェンダーの膨らみあり、力強さもあるデザインになっています。
スライドドアが採用されており、狭い駐車場でもドアの開閉が容易で、特に子供や高齢者の乗り降りがしやすい設計になっております。
リアデザインの実用性とスタイル




N-BOXのリアデザインも、シンプルでありながら機能的です。垂直に切り立ったバックドアは、荷物の出し入れがしやすくなっている。
リアコンビランプが車体いっぱいの位置に配置されているのと、反射板が一番下側にあることで自然と目点も下側になり軽サイズにありながらワイド&ローに見えるように工夫がされています。
カラーバリエーション



外装色の無料/有料カラーについて紹介していきます
✅無料カラー


ルナシルバー・メタリック
画像引用先:本田技研工業株式会社


画像引用先:本田技研工業株式会社
✅有料カラー:33000円(税込)


画像引用先:本田技研工業株式会社


画像引用先:本田技研工業株式会社


画像引用先:本田技研工業株式会社
✅有料カラー:55000円(税込)


画像引用先:本田技研工業株式会社
定番の黒、シルバーは無料のカラーになのに対して、白は有料カラーになっているので注意が必要です。



インテリアカラーは一色のみの設定です
✅インテリアカラー:グレージュ×グレー




ダッシュボードに設置されているトレーとシートベルトの色がコルク色に変更されていることでアクセントになっている。
広々とした室内空間
N-BOXの最大の特徴は、その圧倒的な室内空間です。軽自動車は全長や全幅が規格で制限されていますが、N-BOXはその中で可能な限り広い室内空間を実現しています。特に全高が1,790mmにも及び、大人が乗っても頭上に十分なゆとりがあります。この高さのおかげで乗り降りが楽であり、特に高齢者や子供を連れた家族にとって非常に使い勝手が良い車となっています。
運転に集中できる環境


アイポイントを高くすることとダッシュボードをフラットにすることで開放的な視界を確保することで、運転者が車幅や車両の動きを把握しやすくなっている。


画像引用先:本田技研工業株式会社


画像引用先:本田技研工業株式会社
ステアリングホイールの内側で視認するインホイールメーターを採用することで、情報が一箇所にまとまっていることで運転に集中できるようになっている。
左側フロントピラーの内側に設置していたサイドアンダーミラーをドアミラーに移設することで、フロントピラーをすっきりさせて左前方の視界を向上させています。
室内レイアウトの工夫
ホンダN-BOXは、独自の「センタータンクレイアウト」を採用しています。このレイアウトは、燃料タンクを車両の中央に配置することで、後部座席の床を低くし、足元の広さを最大化しています。これにより、後部座席の乗り心地が格段に向上しています。また、後部座席は「チップアップ&ダイブダウン」機能を備えており、シートを簡単に跳ね上げたり、フラットに倒したりできるため、大きな荷物を積むときに便利です。


荷室の広さと使いやすさ
N-BOXの荷室も非常に実用的です。後部座席を倒すと、広いフラットな荷室が現れ、大きな荷物や自転車などを積むのに十分なスペースが確保できます。また、低床設計により、荷物の積み降ろしがしやすい点も大きなメリットです。これにより、日常の買い物や旅行、アウトドアなど、さまざまなシーンで活躍します。


27インチのセミアップハンドルの自転車を不安なく積載可能なため、自転車で出かけたお子さんを迎えに行く際にも安心して送迎ができます。
燃費性能と走行性能
パワートレインの選択肢
N-BOXは燃費性能にも優れており、信号待ちなどの停車時にエンジンをストップするアイドルストップが搭載されておりWLTCモードでの燃費は19.6~21.6km/Lです。日常の街乗りや長距離ドライブにおいて、経済的な燃料消費を実現しています。
N-BOXには2種類のエンジンが用意されています。ひとつは、日常の街乗りに適したNA(自然吸気)エンジン、もうひとつは、高速道路でのパワフルな走行に対応できるターボエンジンです。



N-BOX 標準タイプにはNAエンジンのみです
- NAエンジン:軽自動車らしい低燃費を実現し、日常的な街乗りに最適です。静かでスムーズな走行が特徴で、都市部でのストップ&ゴーが多いシチュエーションでもストレスなく走れます。
- ターボエンジン:より力強い加速が求められるシーンで活躍します。高速道路や坂道での走行時に、余裕のある加速性能を提供し、より快適なドライブを実現します。
どちらのエンジンにもCVT(無段変速機)が搭載されており、滑らかで快適な加速を実現します。



ターボエンジンが必要な方は
N-BOX CUSTOMやN-BOX Joyを選ぶ必要があります
✅燃費一覧
N-BOXタイプ | エンジン | 駆動方式 | 燃費 WLTCモード |
---|---|---|---|
標準タイプ | NA(自然吸気) | FF | 21.6km/L |
↑ | NA(自然吸気) | 4WD | 19.6km/L |
走行安定性
ホンダのシャーシ設計とサスペンション技術により、N-BOXは軽自動車でありながらも優れた走行安定性を誇ります。特に高速道路での直進安定性や、コーナリング時の安定感は、軽自動車の枠を超えた性能です。車内の静粛性にもこだわっており、エンジン音や外部からの騒音を低減することで、長距離ドライブでも疲れにくく、快適に過ごすことができます。
先進の安全技術「Honda SENSING」
N-BOXには、ホンダの誇る先進の安全技術「Honda SENSING」が全グレードに標準装備されています。これは軽自動車としては非常に画期的であり、運転中の安心感を大きく高めています。特に初心者ドライバーや高齢者にとって、安全機能が充実していることは大きな魅力です。
誤発進抑制機能
アクセルを強く踏みすぎた場合に、誤って急発進するのを防ぐ機能です。特に駐車場などでの安全性が向上します。
衝突軽減ブレーキ(CMBS)
前方の車両や歩行者との衝突を回避、または軽減するための自動ブレーキ機能です。ドライバーがブレーキを踏まない場合でも、自動でブレーキがかかり、事故を防ぎます。
アダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC)
前方車両との車間距離を保ちながら、自動で速度調整を行います。アダプティブ・クルーズ・コントロールにより渋滞時や長距離運転が楽になり疲労軽減に貢献します。
車線維持支援システム(LKAS)
車線内を安定して走行するために、ハンドル操作をアシストし、長時間の運転や高速道路での走行時に役立ちます。
これらの機能により、N-BOXは軽自動車でありながら、コンパクトカー以上の安全性能を提供しています。
先進的なインフォテインメントシステム
N-BOXは、ドライバーや乗客が快適に過ごせるよう、多くの便利な装備を備えています。特に、現代の車に欠かせないインフォテインメントシステムが充実しており、日常のドライブがより楽しくなります。


新世代コネクテッド技術を搭載した車載通信モジュール「Honda CONNECT(ホンダ コネクト)」をHondaの軽自動車に初めて採用しており、スマートフォンと連携できるApple CarPlayやAndroid Autoに対応しております。音楽の再生やナビゲーション、メッセージの送受信を安全かつ便利に行えます。
こだわりポイント
こだわりポイントは、軽自動車では珍しい『デイタイムランニングランプ採用』や寒冷地で大活躍する『運転席&助手席のシートヒーター』になります。
デイタイムランニングランプ


デイタイムライニングランプとは、イグニッションをオンすることで自動的に点灯し、歩行者や対向車に自車の存在を知らせやすく、事故防止に寄与しています。
標準タイプの場合、丸型で可愛くヘッドライトが演出されているため、ちらっと映り込む愛車のデイタイムライニングランプを見て可愛さを再認識することで所有感が向上するでしょう。
運転席・助手席シートヒーター


N-BOXは2024年9月に一部商品改良しシートヒーターが標準装備されました。寒い冬でもシートが暖かくなるシートヒーターは、特に寒冷地での利用に最適で快適な車内環境を常に維持できます。
おすすめオプション
おすすめオプションは、より快適にしたい方にコンフォートパッケージとよりおしゃれにしたい方にファッションスタイルがおすすめになります。
コンフォートパッケージ
コンフォートパッケージを選ぶことで、価格78,700円(税込)追加されるが、より快適に過ごすための装備が追加できるのでおすすめのオプションになります。


画像引用先:本田技研工業株式会社


画像引用先:本田技研工業株式会社
※1:画像はCUSTOM仕様
✅コンフォートパッケージ内容
- パワースライドドア(右側)
- 左右独立式リアセンターアームレスト
- コンビニフック付シートバックテーブル(運転席&助手席)
- オートリトラミラー
ファッションスタイル


ファッションスタイルを選ぶことで、価格99,000円(税込)追加されるが、専用色を選べたりオフホワイトのアクセントが追加されたり、人と違うオシャレなN-BOXを手に入れたい方におすすめのオプションになります。


画像引用先:本田技研工業株式会社


画像引用先:本田技研工業株式会社
✅ファッションスタイル内容
- オフホワイト塗装 電動格納式リモコンドアミラー
- オフホワイト塗装 アウタードアハンドル
- カラードフルホイールキャップ(オフホワイト)



ファッションスタイルには専用色が用意されています
✅カラーバリエーション


画像引用先:本田技研工業株式会社


画像引用先:本田技研工業株式会社


画像引用先:本田技研工業株式会社
外装色と同色のホイールキャップに変更されるため、よりオシャレ感が増します。
まとめ
N-BOXの標準タイプは、広い室内空間、優れた燃費、充実した安全装備を兼ね備え実用性の高い軽自動車です。シンプルなデザインとコストパフォーマンスの良さから、価格を抑えながらも快適性・安全性を重視したい人におすすめです。
本記事が少しでもお役に立てれば幸いです。
今回は、N-BOX標準タイプを解説しましたが、N-BOX CUSTOMやJoyなども記事にしていきますので、お楽しみに待っていてくださいね。
よくある質問
Q:新車と中古車、どっちを選ぶべき?
A:N-BOXはリセールバリューが高いため、予算に余裕があるのであれば新車をおすすめします
Q:車の維持費について軽自動車の自動車税はいくらかかるのか?
A:軽自動車の自動車税は、2015年4月1日以後に新規検査した場合、全車一律10,800円(13年未満)
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