軽スーパーハイトワゴンとして高い人気を誇るダイハツ「Tanto」。
乗り降りもしやすい広い室内空間や独自の機能で、特にファミリー層やシニア層に支持を集めています。
ダイハツ Tantoといってもタント、タントCUSTOM、タントFun Crossなど、さまざまなタイプが存在します。
実際に自分で購入するとなると「どのTantoを選べばいいの?」と悩む方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、買って後悔しないために、自動車業界22年携わってきた実績を活かして、最新2025年モデルのダイハツ Tantoの選び方をご紹介します。

このページでは、らん丸がタントの徹底解説します
ダイハツ タントの車両構成とタイプ紹介
タントの車両構成
✅車両構成概要(2025年6月調査時点)
項目 | スペック |
---|---|
全長 | 3,395mm |
全幅 | 1,475mm |
全高 | 1,755mm(FF)/1,775mm(4WD) |
ホイールベース | 2,460mm |
車両重量 | 880kg〜 |
エンジン | 660cc 直列3気筒(NA/ターボ) |
トランスミッション | CVT |
駆動方式 | FF / 4WD |
乗車定員 | 4名 |
価格帯 | 約148万円〜 |
タントのタイプ紹介
タントには大きく分けて「タント」と「タントCUSTOM」、
2022年に追加された「タントFun Cross」の3種類があります。
✅ タント:NA(自然吸気)とターボ設定





本記事はタントの魅力を解説します
✅ タント CUSTOM:NA(自然吸気)とターボ設定


迫力のあるエクステリアを求める方におすすめの1台
下記記事を合わせて読んで頂けると、タントCustomについて詳しく理解できます。
✅ タント Fun Cross:NA(自然吸気)とターボ設定


アウトドアやレジャーを楽しむ方におすすめの1台
下記記事を合わせて読んで頂けると、タントFun Crossについて詳しく理解できます。



早速、タントについて解説していきます
タント内のグレードと価格
タントはNAモデル:L、X
ターボモデル:Xターボの3グレードが用意されています。
✅グレード表と価格(2025年6月調査時点)
タント | グレードエンジン | 駆動方式 | 価格(税込) |
---|---|---|---|
L | NA(自然吸気) | FF | 1,485,000円 |
4WD | 1,611,500円 | ||
X | FF | 1,617,000円 | |
4WD | 1,738,000円 | ||
Xターボ | ターボ | FF | 1,732,500円 |
4WD | 1,853,500円 |



価格が分かったところで
タントのエクステリアデザインについて解説します
エクステリアデザイン
親しみやすく、機能的なデザイン


タントは、シンプルで優しい雰囲気のデザインが特徴です。
軽自動車の規格内で室内空間を最大限に活かすために角張ったボディに、丸みを帯びた可愛らしいヘッドライトやプレスラインなど角を丸めることで親しみやすい印象を与えています。
柔らかい印象を与えるフロントデザイン
フロント上側部分では、丸みを帯びたヘッドライトとシンプルな形状のグリルで繋がっていることで、
スタイリッシュで男女問わず万人に受け入れられるデザインです。
フロントバンバー部分も同様に丸みをつけることで柔らかな印象を与えています。
センターピラー内蔵スライドドアとは思わせないサイドデザイン
タントで1番特徴であるセンターピラー内蔵スライドドアを設定しながら、
違和感もなく通常のスライドドア同様のデザインがされ、技術の凄さを感じます。


✅センターピラー内蔵スライドドア
フロントドア上下と、リヤスライドドア上下に
ロック機構を配置することで、ドアがピラーの役割を果たし、強度・剛性を確保した。
その結果、Tantoの特徴であるセンターピラーレスが可能になった。
シンプルの中にもスポーティなリヤデザイン


✅リヤスポイラー標準設定
リヤスポイラーがあることでスポーティな印象を
与えています。
タントのリヤデザインは、実用性と洗練された美しさが絶妙に融合した仕上がりとなっています。
ワイド感のある水平基調の造形により、背面から見たときの安定感と堂々とした存在感が際立ちます。
テールランプのデザインも繊細かつ先進的で、軽自動車でありながら上質感をしっかりと演出されています。



デザインが分かったところで、ボディー色を見ていきましょう
カラーバリエーション
タントのカラーバリエーションとして無料カラー6色、有料カラーの5色(2トーン含む)、
トータル11色用意されています。
✅無料カラー
アイスグリーン
サンドベージュメタリック
ホワイト
ブラックマイカメタリック
ブライトシルバーメタリック
ファイアークォーツレッドメタリック
✅有料カラー
シャイニングホワイトパール
レーザーブルークリスタルシャイン
プラムブラウンクリスタルマイカ
✅有料カラー(2トーン)
ホワイト X アイスグリーン
ホワイト X サンドベージュメタリック



外装色の無料/有料カラーについて紹介していきます
写真はXグレードになります
✅無料カラー


アイスグリーン
個性的でありながらも爽やかさで上品なカラー
周囲の視線を自然と引き寄せる絶妙なバランスが魅力


サンドベージュメタリック
温かみのある自然と調和するナチュラルな色合い
今どきのおしゃれ感とシンプルで飽きのこない色


ホワイト
清潔感と上品さをあわせ持った、
まさに“王道”ともいえる1色


ブラックマイカメタリック
高級感があるのに派手すぎず、年齢や性別を問わず
誰にでも似合うのがブラックの魅力です


ブライトシルバーメタリック
知的でクリーンな印象が、センスを控えめに演出。
全体の統一感を重視する人におすすめ


ファイアークォーツレッドメタリック
燃え立つ炎のような力強さと
クォーツのような透明感のある輝き
✅有料カラー:27,500円(税込)


シャイニングホワイトパール
清潔感・高級感・洗練された気品のある美さ
スタイリッシュさを求める方に人気カラー


レーザーブルークリスタルシャイン
落ち着いたエレガントな雰囲気とシャープな輝き
走るたびに視線を集める“魅せる軽”


プラムブラウンクリスタルマイカ
光の当たり方でほんのり赤みが差し、
落ち着いた中にも華やかさを感じさせます



ルーフがホワイトになることでカジュアルな雰囲気を演出します
✅有料カラー:55,000円(税込)


ホワイト X アイスグリーン
タントらしく可愛いけれども子どもっぽすぎない
絶妙なバランスが魅力。おしゃれ上級者向けカラー


ホワイト X サンドベージュメタリック
温かみのあるベージュに、ルーフのホワイトが
軽やかさを加え、上品でナチュラルな空気感を演出
2トーンカラーは特別感があって、所有感を満たされます。



インテリアカラーは一色のみの設定です
✅インテリアカラー:グレー




シックな落ち着いた雰囲気に仕上げられている。
グレードごとの装備を知りたい方はこちら



エクステリアが分かったところでインテリアを見ていきましょう
幅広い室内空間
タントの室内サイズは、室内長2,125mm、室内幅1,350mm、室内高1,370mmと広さを誇ります。
特に室内幅は1,350mmと軽の中でも優れており、大人でも余裕を持って座れる空間を実現しています。
安全確認がしやすい環境


タントではAピラーを細くすることで、左右の死角を減らし、歩行者などの見落としを防いでいます。
メーターをダッシュボードの上部中央に配置することで目線の移動を極力減らし、運転に集中できます。
運転に不慣れな方にも安心して運転ができます。


✅フルLEDヘッドライト
(クリアランスランプ、オートライト付き)
白く明るい光で夜間走行時の安心感を高めるために、LEDヘッドランプが標準装備されています。
安価なグレードLにも標準設定されているため、夜間も安心して運転ができます。
助手席側をセンターピラーを無くした ミラクルオープンドア
タントは、助手席側のセンターピラーを無くした「ミラクルオープンドア」を採用しています。
ミラクルオープンドアにより、「軽自動車の中でも特に乗り降りしやすい車」として高い評価を得ています。
種類豊富な福祉車両(フレンドシップシリーズ)
軽自動車で福祉車両を探した際に、種類が少ない場合がありますが、
ダイハツ タントでは4種類の福祉車両が設定されています。
✅タントウェルカムターンシート
助手席のシートが最適な角度に回転する


✅タントウェルカムシートリフト
電動で助手席がスライド、回転、昇降する


✅タントスローパー
電動ウインチを採用し、
車いすに乗ったまま簡単操作で乗り降りできる


✅タントスローパーターンシート
タントウェルカムターンシートと
タントスローパーの機能を両方装備した仕様


燃費性能と走行性能
パワートレインの選択肢
タントは全タイプに従来のCVTに加え、ギア駆動を組み合わせた世界初のD-CVTが搭載されています。
D-CVTを搭載することで、低速ではスムーズな加速を実現し、高速では遊星ギアを活用することで低燃費と静かな走行が可能になりました。
タントには2種類のエンジンが用意されています。日常の街乗りに適したNA(自然吸気)エンジン。
もうひとつは、高速道路でのパワフルな走行に対応できるターボエンジンです。



タントはNAエンジン&ターボエンジン両方搭載しています
NAエンジン:軽自動車らしい低燃費を実現し、日常的な街乗りに最適です。
静かでスムーズな走行が特徴で、都市部でのストップ&ゴーが多いシチュエーションでも
ストレスなく走れます。
ターボエンジン:より力強い加速が求められるシーンで活躍します。高速道路や坂道での走行時に、
余裕のある加速性能を提供し、より快適なドライブを実現します。
どちらのエンジンにもD-CVTが搭載されており、滑らかで快適な加速を実現します。
✅燃費一覧
走行安定性
ダイハツ独自のDNGAに基づくプラットフォームを採用することで、高剛性化され車両の安定感をアップするとともに、スプリングを柔らかくすることで、乗り心地を良くすることができた。
衝突構造の合理化・超ハイテン材の採用拡大などにより、強度を上げながら大幅な軽量化を実現しています。


他社では標準タイプにターボを廃止する中、タントでは標準タイプにもターボエンジンの設定があるため、
余裕のある加速性能が必要な方は選ぶことができます。
先進の安全技術
タントには、ダイハツの安全技術「スマートアシスト」が全グレードに標準装備されています。
ステレオカメラ、ソナーセンサーを組み合わせることで周囲の状況を認識し、ドライバーの安全をサポートします。
衝突警報機能/衝突回避支援ブレーキ機能
✅衝突警報機能(対車両・対歩行者 昼夜)/衝突回避支援ブレーキ機能(対車両・対歩行者 昼夜)
走行中に前方の車両(二輪車、自転車を含む)、歩行者(昼夜対応)を認識し、衝突の危険性がある場合、
衝突の回避や、衝突時の被害軽減に寄与します。
その他の安全機能
- ブレーキ制御付後発進抑制機能(前方/後方):約10km/h以下でペダルを踏み間違えた時に急発進を抑制する
- 車線逸脱警報機能/車線逸脱抑制制御機能:約60km/h以上で車線からはみ出さないようにサポートする
- ふらつき警報:クルマがふらつかないようにサポートをする
- 路側逸脱警報機能:60km/h以上で路側へはみ出さないようにサポートする
- 先行車発進お知らせ機能:信号待ちで発進遅れ防止サポートする
- 標識認識機能(進入禁止/最高速度/一時停止):標識の見逃し予防をサポートする(Lグレードを除く)
- AHB(オートハイビーム):夜間走行時の視認性確保をサポートする
- サイドビューランプ:暗い交差点で歩行者の見通しを減らす
- コーナーセンサー(フロント2個/リヤ4個):警告音と表示で、障害物の確認をサポートする
これらの機能により安全性能を提供しています。
但し、スマートアシストはドライバーの判断を補助し、事故被害や運転負荷の軽減を⽬的としています。
安心・安全を妥協したくない軽自動車選びに、ぜひ候補として検討してみてはいかがでしょうか?
価格表はこちらです。
こだわりポイント
こだわりポイントは、車内の移動がさらに自由になる『運転席ロングスライドシート』になります。
運転席ロングスライドシート


✅運転席ロングスライドシート
運転席が最大540mmスライドがすることで運転席から後席にウォークスルーすることができる。
助手席ロングスライド(380mm)を使うと、後席の足元に広いスペースが生まれ、使い勝手がさらに高まります。
Lを除く全グレードにメーカーオプション
価格は22,000円(税込)です。



軽ハイトワゴンで運転席から後席にウォークできるのは他社含めてタントのみです
おすすめオプション
おすすめオプションは、より快適に高速道路を運転したい方に『スマートクルーズパック(Xターボ/X)』
とより車内を便利にしたい方に『9インチスマホ連携ディスプレイオーディオ』がおすすめになります。
スマートクルーズパック(Xターボ/X)
スマートクルーズパックを選ぶことで、遠出の際に役にたつ全車速追従機能付ACCやETCユニットの装備が追加できるオプションになります。
価格は55,000円(税込)です。
✅スマートクルーズパック内容
- 全車速追従機能付ACC
(アダプティブクルーズコントロール) - LKC(レーンキープコントロール)
- スマートクルーズ専用ディスプレイ
- ステアリングスイッチ(運転支援用)
- ETCユニット
- ドライブアシストイルミネーション
- CTA(コーナリングトレースアシスト)


旋回時に車両の膨らみを検知すると内輪にブレーキ制御を行う
画像引用元:【公式】ダイハツ工業株式会社
動画引用元:【公式】ダイハツ工業株式会社
9インチスマホ連携ディスプレイオーディオ
9インチスマホ連動ディスプレイオーディオを選ぶことで、スマホアプリを大きな画面で使えます。
スマートパノラマパーキングアシスト/パノラマモニター/バックモニターも大画面で表示できます。
価格は88,000円(税込)です。
✅9インチスマホ連動ディスプレイオーディオ
- 9インチスマホ連動ディスプレイオーディオ
- USBソケット(助手席インパネ1口・接続用)
- HDMIソケット(助手席インパネ1口)


画像引用元:【公式】ダイハツ工業株式会社



Apple Car PlayやAndroid Autoで連携もできます
タントのグレードごと仕様の違い
タントには、走行性能や装備の違いに応じてグレード設定が用意されています。
基本グレードの「L」から装備充実の「X」、
そしてターボモデルの「Xターボ」3グレードが用意されています。
ここでは各グレードの特徴と装備の違いを詳しく紹介していきます。
L


タント グレード | エンジン | 駆動方式 | WLTCモード | 燃費 価格(税込) |
---|---|---|---|---|
L | NA(自然吸気) | FF | 22.7km/L | 1,485,000円 |
4WD | 21.4km/L | 1,611,500円 |
「L」はエントリーグレードで、最も価格を抑えたタントです。
エクステリアは、LEDヘッドランプやミラクルオープンドアが標準装備。
インテリアは、フルファブリックシート(撥水加工)や助手席ロングスライド(380mm)が標準装備です。
4WDだけになりますが、運転席/助手席シートヒーターが標準装備になります。
その他にも快適機能でメーカーオプション対象外があります。
- 運転席ロングスライド(540mm)
- チルトステアリング
- 全車速追従機能付きACC
- LKC(レーンキープコントロール)
- パノラマモニター
- スマートパノラマパーキングアシスト
- CTA(コーナリングトレースアシスト)
- 電動パーキングブレーキ
- オートホールドブレーキ
- 2トーンカラー
次は装備充実のXを見ていきましょう。
X


タント | グレードエンジン | 駆動方式 | WLTCモード | 燃費 価格(税込) |
---|---|---|---|---|
X | NA(自然吸気) | FF | 22.7km/L | 1,617,000円 |
4WD | 21.4km/L | 1,738,000円 |
「X」は装備が充実している売れ筋のタントです。
エクステリアは、フードガーニッシュやピラーブラックアウトで、黒で統一されスポーティな印象になります。
インテリアは、アームレスト付きベンチシートになり、より使いやすくなると共に運転席/助手席シートヒーターが標準装備になります。
運転に影響する運転席シートリフター・チルトステアリング・オートホールド機能などが標準装備され、細かなドライビングポジションが調整可能になり、疲れが軽減されます。
車内の時間が快適に過ごせる360°スーパーUV &IRカットガラス・格納式シートバックテーブル・格納式リヤドアサンシェードが標準装備になり、紫外線も気にせず自由な時間を楽しめます。
タント最後のグレードになるXターボを見ていきましょう。
Xターボ


タント グレード | エンジン | 駆動方式 | WLTCモード | 燃費 価格(税込) |
---|---|---|---|---|
Xターボ | ターボ | FF | 21.2km/L | 1,732,500円 |
4WD | 19.6km/L | 1,853,500円 |
「Xターボ」はターボエンジンを搭載したパワフルな走りを求める方におすすめのグレードです。
「X」と同様の装備を備えていますが、インテリアのステアリングホイールが本革巻やインパネセンターシフトがメッキボタン/メッキ加飾付になることで高級な印象です。
まとめ
タントは、全体的に丸みの帯び親しみやすい見た目と、室内空間が広い軽スーパーハイトワゴンです。
特に、ミラクルオープンドアや運転席ロングスライドシートは、ファミリー層や高齢者にとって、乗り降りがしやすく、センターピラーレスの開放感は他のメーカーにはない魅力です。
その上、価格も150万以下から選べるグレードも用意されていて、お得な軽スーパーハイトワゴンの1台です。
今回は、タントを解説しましたが、軽スーパーハイトワゴンのN-BOXやSPACIAの記事もまとめています。
合わせて読んでいただけると、後悔しないクルマの購入ができるでしょう。
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